リサイクルに欠かせない「ペレタイザー」とは何か
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今回は、リサイクルには欠かすことができないペレタイザーという機械について、紹介させていただきます。
ペレタイザーとは
ペレタイザーとは、樹脂をペレット形状にカットするための機械装置のことを指します。
ものをリサイクルする際、粉砕機を通して、ものを細かく粉砕します。では、その粉砕されたものはどのように再利用されるのでしょうか?その問いに対する一つの答えは、「ペレット形状にする」ことです。均等の大きさに揃えることで、再利用する際の精度や効率を上げることができます。リサイクル以外にも、ペレタイザーの用途はあります。読者の皆様はペットフードを見たことはありますか?ペットフードをあのペレット形状にしているのも、ペレタイザーです。他にも、燃料にもなる木質ペレットを作ることができるのも、ペレタイザーです。例を挙げるとキリがありませんが、私たちが普段生活する上でペレタイザーを見る機会はあまりありませんが、実は多くの場所でペレタイザーは活用されているのです。
ペレタイザーの仕組み
ペレタイザーは、主に5つの工程があります。
①素材の投入
まずは、プラスティックの廃材や粒子がフィードホッパーから機械に投入されます。
②輸送と加熱
スクリューコンベア(ネジ軸)が素材を機械の内部を通して輸送し、同時に加熱することで、プラスティックを溶かします。
③押し出しと成形
溶かされたプラスティックはダイ(溶融した素材を特定の形状にする型)を通して、連続的に細い線状に押し出されます。
④切断
ダイの出口近くにあるカッターが押し出されたプラスティックを所定の長さのペレットに切断します。
⑤冷却と回収
切断されたペレットは、通常水で冷却された後、回収されて梱包や次の工程に移されます。
ペレットの品質を決定する3つのカット方式
ペレタイザーには主に3つのカット方式があります。カット方式は、ペレットの品質を決定するためとても重要です。
①ストランドカット方式
溶融プラスティックが長いストランド(紐形状)になった後、冷却水槽で固化させます。固化したストランドは、特定の間隔でペレットのカットされます。特に粘度が高い素材や熱に敏感な素材のペレット化に向いていると言われていますが、異物が多いと、ストランドが途中で切れてしまうため、異物が少ない素材に向いていると言えるでしょう。
②ホットカット方式
ホットカット方式では、プラスティックがダイから押し出された直後、溶けた状態のまま高速の回転刃でカットされます。加熱と切断が連続的に行われるため、生産効率が高いと言われています。ストランドが切れるタイミングがないため、異物が入っていても、ペレット形状を作ることができます。この特徴はメリットにもデメリットにもなります。一見、ストランドが切れないため良いと思われますが、逆に異物が入ったペレットを作ってしまう恐れがあるのです。
③水中カット方式
水中カット方式では、溶けたプラスティックがダイから直接水中に押し出され、直ちに高速のカッターでペレットに切断されます。水中でカットされるため、切断と同時に急速冷却され、外部からの汚染を防ぎながら生産されます。また、これには脱水工程が必要になります。
株式会社finについて
私たちは、大阪大学や京都工芸繊維大学を卒業したばかりのメンバーを中心に、金属(耐摩耗用部品)を加工しているベンチャー企業です。
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